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不断の努力と普段の努力

英語,研究,教育実践,読書記録,ヴィオラのこと。ヴィオラのような人を目指しています。

読書会の効用

研究 学会・研究会

 応用言語学の文献の読書会に参加するため,福井に行ってきました。大学,高専,高校,中学の先生,学生さんから構成された若いグループです。Twitterでつながりのある藤田卓郎先生の告知(http://www.takuro-fujita.com/?p=1169)を見て,これは!と思い参加した次第です。

 これは!と思ったのは,教育実践の勉強会は探せばあるんですが,「研究」にフォーカスした勉強会は意外とないからです。*1

*補足: 基礎研究にフォーカスした勉強会は割とありますが,研究と実践の中間というのは意外とないという意味です。

 

 リンクにありますように輪読した文献は

Ellis, R., & Shintani, N. (2014). Exploring language pedagogy through second language  acquisition research. London: Routledge.

という本。昨日読んでいる中で先生方と議論になっていましたが,この本はTask-based Language Teaching (TBLT)をゴリゴリに推していきたいのかなと思いました。タスクの力の入りようは先生方,仰っていましたが熱いです。新谷先生はそういうお方なのですね。

 これから教授法を研究される方にはとても良い本だと思います。何せ,引用文献が本当に多いんですよね。なので,あとはしらみつぶしにその引用文献にあたると良いのではないかと思います。

 また,良い意味でEllis先生の書き方は色々考えさせられるなと思いました。悪く言うと,読了後思うところはIt depends on you.だよというところでしょうか。結論なんてものは存在しません。*2

 

さて,

読んだ章は第1章:Instructed second language acquisition

第2章:The method construct and theories of L2 learning

第3章:Linguistic syllabuses and SLA

第5章:Comprehension-based and production-based approaches to language teaching

第6章:Task-based language teaching

第9章:Using the L1 in the L2 classroom

第11章:Catering for learner differences through instruction

一日で150頁程度を輪読し,なおかつ要点まとめを30分,一テーマ30分程度でディスカッションしていました(結局予定よりも終了が1時間半オーバーする長丁場)。本当に濃い一日でした。

 

 参加の先生方は皆さん,学術論文を複数本書いておられる先生方ばかりなので,進行はスムーズでしたし,ただ読むだけではなくお互いの研究のこと,教育実践のこととからめたり(ここが大事),疑問を補完し合ったりしていました。私も今まで勉強してきたことをお話しさせていただきました。

 私も院生時代に読書会はしていましたが,なかなかうまくいかなかったんですよね。M1,M2と主宰しましたが,お互いの興味と合わせること,時間を作ることなど。今回は30代の先生が多い若いグループだったのですが,研究に対する姿勢は本当に真似しなければと痛感したところです。一人ではできませんが,他に一人でも二人でもいるだけで大分変わるなと思いました。人と共有し合うだけでこんなにも研究が楽しくなるものかと思いました。

 先生方はびっくりされておられましたが,遠方から参戦して本当良かったです。遠征費用分の価値は充分すぎるくらいありました。感謝です。是非,私の地元でもやりたいですねという話をしたらそれもいいですねという反応をいただきました。できるかな?自分もいつか必ずそういう研究会を立ち上げようと思っています。

 閑話休題。「鉄は熱いうちに打て」ということでモチベーションが上がっている今,ブログを書こうと思い,始めました。Facebookではこういうこと書けないですからね。

 マイペースで更新していこうと思いますので,どうぞよろしくお願い致します。

 

*1:教育実践に興味がないと言っているのではありません。

*2:Ellis先生はいつもそういう論文を書く人ですよね。