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不断の努力と普段の努力

英語,研究,教育実践,読書記録,ヴィオラのこと。ヴィオラのような人を目指しています。

M1の夏を振り返る

 偶然ですが,複数の後輩から院生の時に夏休みをどのように過ごしていたかを聞かれましたので,M1の夏のことをブログ上で振り返ってみたいと思います。

  1. 学会に参加・発表すること
  2. とにかく読むこと
  3. 読んだものをまとめること

について述べていきます。

 

 M2の時でなく,M1の時を取り上げるのは,今も論文を読む礎を築いたのがM1の夏だったからです。今も論文は勿論読みますし書いてもいますが,英語論文を読むのが苦でなくなったのはM1の夏の時でした。

 M1の前期というのは分かる人には分かりますが,授業の予習・レポートで手一杯になります。私はそんな人でした。そんな中でも,当時はストレートドクターになるつもりで何とか時間を作って週3本*1は読もう,出来なかったら罰金として500円貯金しよう,そんなことをしていました。今思えば,そんな大した量ではなかったかなと思いますが...笑)

学会に参加・発表すること

それは良いとして,8月の前半にレポートを書き上げ,私は全国区の学会で発表する機会がありました。私の研究分野(英語教育学,応用言語学)は良い意味で敷居が低いのでM1の時に一回やってみるのもいいんじゃない?という先生の鶴の一声もあり,意気揚々と研究を発表しました。

 

結果,コテンパンにされました。

 

 悔しかったです,自分が無力すぎて。ですが,ご指導していただくという意味で一つ一つの質問・ご意見は大変有意義で学会発表,良いなと思いましたね。

 

ということで,とにかく学会に発表はできなくても参加は絶対しましょう。コミュニティを広げましょう。

 

とにかく読むこと

 で,続きなのですが,学会でいただきましたご意見も元に勢いで論文も投稿しました。

 

...リジェクトされましたけどね。

 

 理由として論の根拠とするところの文献の数が少なすぎる,というのが主として挙げられていました。それは書いていた時も思ったので,正直どうしようもないなと思いました。*2

ただ,この経験はかなり大きかったですね。8月に論文を書いていて,このままではと思い,まずはインプットだ。とにかく読もうと一念発起して,研究室や図書館にこもるようになりました。*3

 

ところで,言語習得で有名な白井恭弘先生という方がおられますが,先生がおっしゃるのは

大量のinputと少量のoutput 

 という言葉。

 

英語教師のための第二言語習得論入門

英語教師のための第二言語習得論入門

 

 

 これは言語学習という文脈で言われていることですが言語学習だけでなく,物を書くためにはいかにインプットを蓄えているかですよね。ということで,M1の夏はとにかく論文や本を読み耽っていました。

 

読まないと本当に何もできない。

 

1日のノルマは論文3~4本としていました。本なら1章で論文1本とカウント。実はそれでもそんなに多い量ではないんですね。平均すると,1日大体80~100頁くらい?

 

読んだものをまとめること

ただ,読むだけで終わってはダメだと思って論文読みには取り組みました。人の記憶って簡単に抜けるもので,学部時代に同じ論文を何回も印刷して,論文の最後の方で「あっ,この論文読んだことがある」という経験を何度もしました。

ということで,

  1. 良いと思った論文は概略をまとめること
  2. 面白いな,知らないなと思った(英語)表現は別途まとめること

をしていました。結構時間がかかりました。*4

2に関してですが,英語論文の良いところは,たとえ自分の求めていた論文でなくても,英語で書かれているので勉強した気にはなれたんですよね。

 

 以上,M1の時にこういうことをやっていたお蔭でM2になってからの修士論文,そんなに苦しむことなかったんです。提出ギリギリではありましたが...。また,冒頭にも書きましたが,読む量が学部時代とは当たり前ですが全然違ったので,英語に触れることが苦痛ではなくなりました。

 

 一方で,しっかりやればよかったなと思う事もあります。それは周りとコミュニケーションを取ること。少量のアウトプットがここに当たりますかね。M2に入ってから気づきましたが,指導教員の先生,他の院生さんたち,人と話をしていることで,自分とは違う観点から物事が見えたり,自分が間違った方向に行っているのを軌道修正していったりすることがままありました。話す機会を作ること,肝要です。

 最後に,夏休みは遊べますか?ということも聞かれたのですが,自分の意識次第だと思います。というか大学院にいること自体optionalなことなのでどうしようが自分の自由だし自己責任ですから,最低限大学院で課されることができていれば,後は何しようがいいんじゃないですか。

自分の場合は週に1日は休んで,その1日は一日中ヴィオラを弾くという生活をしていましたし,M1の時には部活の合宿にも参加していました。それ以外,遊びの要素は皆無と思いますがそれだけで充分でした。

 

まぁ,研究者を養成する大学の出身ではないので,緩いかもしれませんがこんな感じでした。夏は勝負ですね。

*1:基本的に英語論文のみを読んだものとして当時はカウントしていました。

*2:初めて書いた学会誌への投稿でしたが,それに加えて統計のこと,専門用語の使い方も突っ込まれておりましたね。本当に未熟でした。

*3:M. SwainのOutput hypothesisで言うところの noticing a holeってやつですかね。

*4:一時期,まとめのブログを書いていましたが,誤読を指摘されまして,結局evernoteで後々書くことにしました。