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不断の努力と普段の努力

英語,研究,教育実践,読書記録,ヴィオラのこと。ヴィオラのような人を目指しています。

(読書記録) イギリス英語学校のジーン先生が教える英語講座 完全版

読書記録 英語

 

Kindleのセールで販売されていて,99円で購入しました。

対象: 英語を学び直したい大人の学習者

→レベルで言うとちゃんとした文法書*1を読む前に読む本

 とっかかりとして読むと面白いのかなと思います。シンプルな英語で書かれています。

 

内容は以下の通りです。

Grammar (文法)

Idiom (熟語)

Phrasal Verb (句動詞: 動詞+副詞/動詞+前置詞の表現)

Proverb・Saying (ことわざ・格言)

 

 「とっかかり」という書き方をしたのには,理由がありまして。文法事項の網羅性はあるのですが,記述としてはさほど濃密ではないのです。それぞれの文法項目に簡潔な説明と簡単な例文はあるのですが,なぜそうなるのかという理屈がないものが見受けられました(例えば,this, thatなどの時になぜ前置詞onが付かないのか/if節にwillが使われない時が多いのはなぜか)。

 また,「文法書を読む前に読む本」と表現するのには理由がありまして,こんなが記述がありました。

進行形では絶対に使われない「状態」を表す動詞がいくつかあります。よい文法書には,「状態」を表す動詞の一覧が載っています。

 つまり,とりあえずこんなものはあるから,あとは自分で勉強してねということだと私は理解しました。実際,この本はメルマガを集約したものということですが,そのメルマガにはカテゴリーとして「初心者向け」という記述がありました。なので,中学・高校レベルの文法がある程度理解できる人であれば,目新しい記述はほとんどないと言えるでしょう。

 Idiom以降の頁は,一種の読み物としては何故そういう意味になるのかというトリビアの要素も含まれていて興味を引く部分も散見されます。ですが,基本は覚えましょうという感じです。認知言語学で出てくるような例えばupはこういうイメージですよという,イメージスキーマを用いた理解ではありません。

 最後にこの本は頁数が多いのですが,それは筆者の記述に続いて翻訳が続いているからです。分厚い記述を求めていると期待外れになる可能性が高いと思いますし,レイアウトとしても些か読みづらいなという印象を受けました。初心者が英語を直読するのには厳しいと思いますので日本語は必要でしょうが,どっちかにしてほしかったなと感じます。

*1:例えば...個人的に好きなもので恐縮ですが

 

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