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(レビュー) 『zuknow』― 無料で学習しやすい暗記カード型アプリ

今回は『zuknow』というアプリを紹介します。

特に4つの点:

  1. 暗記カード型であるということ
  2. 本当に理解するまで反復して学習できるということ
  3. 他の人と競えあえるということ
  4. 自分で作成できるということ

で優れていると考えます。以下それをご紹介していきます。

1. 暗記カード型であるということ

暗記カード型は,本当に暗記しよう!と思って学習するのにはうってつけの方法で,語彙習得の中でもこの方法は重要であると考えられています。*1

その暗記カードの利点としては,空き時間にいつでも取り組むことができる,反復がしやすい,場所を取らないということが挙げられますが,スマートフォンで学習するわけですから,その利点は全く潰さずに学習することが可能です。

2. 本当に理解するまで反復して学習できるということ

 

例えば,学習モードはこんな感じになっています。

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右にスワイプさせると日本語訳が出てくる仕様になっています。(ちなみにこの暗記カード「[860] TOEICチャレンジ(総集編)」というのを使っています。無料で最初から使えますよ。 )「✔」の記号もありますが,こちらは後述します。

そして特に優れているなというポイントがこの部分。

 

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 「表が先」,「裏が先」というのは,この暗記帳の場合,表には英語が書かれていて裏には日本語が書かれています。つまり「表が先」というのは英語から日本語に直すという訓練になるわけです。これを逆にすれば,日本語から英語に直すという訓練になります。スペルまでしっかり覚えたいという人は「裏が先」を選択して学習すると良い効果が得られることでしょう。

 また先ほど「✔」というものがありましたが,チェックを入れておくと,暗記帳の一覧からそのカードが消えるという仕様になっています。もう覚えただろうというものはチェックすると,時間短縮につながるという便利ものです!

 さて,じつはこのアプリにはテストモードというものもあるのですが,これが定着につなげるためにいい働きをしているんです。まず最初は英語の暗記帳の場合,英語を見て,正しい日本語の選択肢を4択から選ぶという問題形式になっています。実はこれを3回連続で正解しないとマスターしたことにはならないという仕様になっています。しかもそれだけではなく,3回目の問題出題形式は,日本語から英語に直すというものでかなりハードルが上がります。ですが,ここまで到達できると定着して忘れなくなります。覚えるための良い工夫がなされていると感心しました。

3. 他の人と競えあえるということ

 このアプリは一種のソーシャル機能を持っています。知り合いとつながることで競争的に学習することができますし,順位が表示されるのでやる気も持続されるのではないでしょうか。

4. 自分で作成できるということ

このアプリは自作も簡単にできます。写真での登録もできますし,パソコンからですとExcelからのコピー&ペーストもできるのです。これは便利。私も簡単に作れちゃうと思い,自作を作ってみました。

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 ただこの暗記帳は一般には公開していません。公開の幅,自分だけ・お友達だけ・全体公開,というように3段階で設定ができます。これでオリジナルなものを作って学習できます。また英語に限らず暗記科目,受験生なら地歴・理科などオリジナルの暗記帳として万能に使えると言えるでしょう。

 

 さて,これだけの機能があって無料なんです。暗記帳の素材は検索すれば多くが無料で手に入りますし,英語に限らず,学びたいものを自分の好みに合わせて学習することができます。使わない手はありません!

*1:例えば,語彙習得研究の第一人者であるPaul Nationはこの方法は最も重要な語彙習得の方略[ストラテジー]であると紹介しています。

What Should Every EFL Teacher Know?

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